この恋、温め直しますか? ~鉄仮面ドクターの愛は不器用で重い~
彩芽にそれを実現してほしいと環は思っていたのだけれど……彼女の仕事への熱意は目に見えて薄くなっていき近頃やたらと遅刻が増えた。
部長から『速水さん、さすがに注意しておいてね』と念押しされたこともあり、環は打ち合わせスペースの一角に彼女を呼び出した。
「彩芽ちゃん。今日の遅刻で今月もう四回目だよね? もし体調に不安があるとかなら正直に教えてほしいんだけど」
頭ごなしに叱りつけるような雰囲気にならないよう、注意して穏やかな声を出す。
「すみません」
彩芽はしおらしく頭をさげるものの遅刻の理由については語らない。
「今日の遅刻はどうして? 電車の遅延は発生していなかったと思うし、私的な理由?」
問い詰めるようなマネはしたくなかったけれど仕方ない。
「……彼にクリーニング屋に行ってきてほしいと頼まれちゃって、それで」
「彼って付き合っている恋人のこと?」
「はい。彼は忙しいので私が代わりに」
その彼に対する不信感で環の眉間のシワが深くなる。
(忙しいっていっても自分の用事よね? 彩芽ちゃんだって働いているのに)
モヤッとしたものが胸に広がる。正直、あまりいい男とは思えない気がした。
部長から『速水さん、さすがに注意しておいてね』と念押しされたこともあり、環は打ち合わせスペースの一角に彼女を呼び出した。
「彩芽ちゃん。今日の遅刻で今月もう四回目だよね? もし体調に不安があるとかなら正直に教えてほしいんだけど」
頭ごなしに叱りつけるような雰囲気にならないよう、注意して穏やかな声を出す。
「すみません」
彩芽はしおらしく頭をさげるものの遅刻の理由については語らない。
「今日の遅刻はどうして? 電車の遅延は発生していなかったと思うし、私的な理由?」
問い詰めるようなマネはしたくなかったけれど仕方ない。
「……彼にクリーニング屋に行ってきてほしいと頼まれちゃって、それで」
「彼って付き合っている恋人のこと?」
「はい。彼は忙しいので私が代わりに」
その彼に対する不信感で環の眉間のシワが深くなる。
(忙しいっていっても自分の用事よね? 彩芽ちゃんだって働いているのに)
モヤッとしたものが胸に広がる。正直、あまりいい男とは思えない気がした。