この恋、温め直しますか? ~鉄仮面ドクターの愛は不器用で重い~
「民間企業もいいんじゃないか? 化学メーカーとか製薬会社とか学んだことをいかせる企業はいくらでもあると思し。……環には、祖父のように後悔してほしくないな」
心臓が大きく跳ねる。ドドドドと鼓動がスピードを増していくのもはっきりとわかった。
(やっぱり要くんの『環』は心臓に悪い)
けれど、羞恥の裏側で嬉しいという感情もジワジワと広がっていた。
『後悔してほしくない』
他人に興味のない彼だからこそ、なんとなくの相づちではなく本心からの言葉だと実感できた。
彼が自分のことを考えてくれる。それはすごく特別で意味のあることに思えた。
「ありがとう。しっかり考えてみる」
顔をほころばせた環に高史郎は優しく目を細める。
「あ、そうだ」
気恥ずかしさをごまかすために環はやや強引に話題を変える。
「要くんは来月のOB総会、出席する?」
「あぁ……必須なんだっけ」
「可能なかぎりって要請だけど欠席の子もいると思うよ。とくに三、四年生は忙しいし」
「君はどうするんだ?」
「私は出席するよ。いつもあまり活動できていないから、せめてもの罪滅ぼし」
高史郎はしばし考えてから、ぽつりと言った。
心臓が大きく跳ねる。ドドドドと鼓動がスピードを増していくのもはっきりとわかった。
(やっぱり要くんの『環』は心臓に悪い)
けれど、羞恥の裏側で嬉しいという感情もジワジワと広がっていた。
『後悔してほしくない』
他人に興味のない彼だからこそ、なんとなくの相づちではなく本心からの言葉だと実感できた。
彼が自分のことを考えてくれる。それはすごく特別で意味のあることに思えた。
「ありがとう。しっかり考えてみる」
顔をほころばせた環に高史郎は優しく目を細める。
「あ、そうだ」
気恥ずかしさをごまかすために環はやや強引に話題を変える。
「要くんは来月のOB総会、出席する?」
「あぁ……必須なんだっけ」
「可能なかぎりって要請だけど欠席の子もいると思うよ。とくに三、四年生は忙しいし」
「君はどうするんだ?」
「私は出席するよ。いつもあまり活動できていないから、せめてもの罪滅ぼし」
高史郎はしばし考えてから、ぽつりと言った。