15年の嘘の真実
第16話、未来への扉
二代目B小町のドームライブまで、残り1ヶ月を切った。練習が続く中、メンバーたちはそれぞれの目標に向かって全力を尽くしている。特にルビーは、母である星野愛を感じながらも、彼女が掲げた「B小町を大きなものにしたい」という夢を引き継ぐことに、強い責任感を感じている。しかし、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、ルビーはその中で少しずつ自信をつけていく。
アクアもまた、自分の新たな役割を見つけるために悩みながらも、周りの支えを受けて前進していく。彼はかつての母のように、舞台で輝くことを目指すと同時に、自身の復讐心を克服する必要があると痛感していた。その葛藤は、彼の心に重くのしかかるものの、少しずつその心が解けていく瞬間を迎えていく。
そして、ついに迎えるのは二代目B小町のドームライブ直前。ルビーとアクア、他のメンバーたちは、これまでの努力を振り返り、未来に向かって大きく一歩を踏み出す決意を固める。
ライブ直前、ルビーはかつての自分が抱えていた不安や恐れを乗り越え、堂々とステージに立つ覚悟を決める。彼女の心に母の言葉が響き、今度こそその思いを全力で表現しようとする。
その頃、アクアは、母・愛を失ったことの悲しみを完全に乗り越え、家族とともに新たな未来に向けて進み始める決心を固める。復讐心はもはや彼の心の中にない。彼は前を向いて歩き続ける覚悟を決め、これからの自分を見つけるために力を尽くすことを誓う。
この話の終わりに、二代目B小町は、ただのアイドルグループではなく、彼ら自身が持つ強い意志と信念で、次のステージに向けた準備を始める。そして、彼らの未来の扉は、まさに今開かれようとしている。