恋人同盟〜モテる二人のこじらせ恋愛事情〜
「……さてクリスマスムード満点のグレイスフル ワールドから嬉しいお知らせです。本日のクリスマスナイトショーは大盛況につき、追加公演が決定しました!当初予定していた20時に21時の公演も追加されるとのことです。皆様、ぜひ大切な人とショーを観ながら素敵なクリスマスの夜をお過ごしください。以上、グレイスフル ワールドから中継でお伝えしました」
女性アナウンサーが笑顔でセリフを締めると、「はい、OK!」と声がかかる。
無事に中継が終わって、見守っていためぐもホッと息をついた。
「ありがとうございました。それでは皆様を出口までご案内いたします」
めぐと弦が先導して関係者通路を歩いて行く。
「氷室さんって、今夜はどう過ごされるんですか?」
女性アナウンサーが小声で弦に話しかける声が聞こえてきて、めぐは思わず横目でうかがった。
「仕事です。大事なショーがありますので、無事に開催させる為にも気が抜けません」
「そうなんですね。あの、私もそのショーを観てもいいですか?」
「もちろん。ぜひご覧ください」
「ありがとうございます!一度テレビ局に戻って仕事が終わったらまた来ます。21時の公演を観させてもらいますね」
「はい。お待ちしております」
にこやかに話す弦に、女性アナウンサーは頬をほんのり赤らめている。
(相変わらずモテるなあ、氷室くん)
こんな場面は今まで数えきれないほど目にしてきた。
弦はいつも仕事の場では笑顔で接している。
たとえ女性側の下心が見えたとしても。
「それでは我々はここで失礼いたします。お疲れ様でした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
出口でクルーと向かい合って挨拶する弦の隣で、めぐも頭を下げる。
「じゃあ氷室さん、また今夜」
「はい、お気をつけて」
女性アナウンサーに向ける弦の笑顔を、めぐは複雑な気持ちで見つめた。
(アナウンサーの方、きっとショーを観たあと氷室くんに声をかけるつもりなんだよね。どうするんだろう?氷室くん)
そう考えてから、自分にはどうこう言う資格などないことに気づく。
彼女が告白して、弦がそれに頷いたとしても……。
「めぐ、事務所に戻ってショーのスタッフ配置を考えよう」
「うん、分かった」
いつもと同じように、弦と肩を並べて歩き出す。
けれどこれが当たり前ではないのだと、めぐは自分の心に言い聞かせていた。
女性アナウンサーが笑顔でセリフを締めると、「はい、OK!」と声がかかる。
無事に中継が終わって、見守っていためぐもホッと息をついた。
「ありがとうございました。それでは皆様を出口までご案内いたします」
めぐと弦が先導して関係者通路を歩いて行く。
「氷室さんって、今夜はどう過ごされるんですか?」
女性アナウンサーが小声で弦に話しかける声が聞こえてきて、めぐは思わず横目でうかがった。
「仕事です。大事なショーがありますので、無事に開催させる為にも気が抜けません」
「そうなんですね。あの、私もそのショーを観てもいいですか?」
「もちろん。ぜひご覧ください」
「ありがとうございます!一度テレビ局に戻って仕事が終わったらまた来ます。21時の公演を観させてもらいますね」
「はい。お待ちしております」
にこやかに話す弦に、女性アナウンサーは頬をほんのり赤らめている。
(相変わらずモテるなあ、氷室くん)
こんな場面は今まで数えきれないほど目にしてきた。
弦はいつも仕事の場では笑顔で接している。
たとえ女性側の下心が見えたとしても。
「それでは我々はここで失礼いたします。お疲れ様でした。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
出口でクルーと向かい合って挨拶する弦の隣で、めぐも頭を下げる。
「じゃあ氷室さん、また今夜」
「はい、お気をつけて」
女性アナウンサーに向ける弦の笑顔を、めぐは複雑な気持ちで見つめた。
(アナウンサーの方、きっとショーを観たあと氷室くんに声をかけるつもりなんだよね。どうするんだろう?氷室くん)
そう考えてから、自分にはどうこう言う資格などないことに気づく。
彼女が告白して、弦がそれに頷いたとしても……。
「めぐ、事務所に戻ってショーのスタッフ配置を考えよう」
「うん、分かった」
いつもと同じように、弦と肩を並べて歩き出す。
けれどこれが当たり前ではないのだと、めぐは自分の心に言い聞かせていた。