君の心に触れる時
その日の夜、春香は再び病室に戻り、安静にしていると、ふと心臓が強く鼓動しているのを感じた。
以前にも感じたことがあったような不安な感覚が広がる。
春香は少し呼吸が乱れるのを感じ、焦りが胸を締めつけた。
心臓の痛みがまた少し強くなった気がしたが、何とかその感覚を抑えようとする。
しかし、呼吸が浅くなり、手足が冷たくなる感覚が広がっていく。
すぐに蓮が駆けつけ、春香の様子を見て顔色を変えた。
「春香、大丈夫か?息がしにくいんじゃないか?」
蓮はすぐに春香の脈を確認し、焦った表情を見せる。
「も、もうすぐ、良くなるから、ちょっと待ってて…」
春香は息を吐き出し、蓮に必死に笑おうとするが、その笑顔はすぐに消え、痛みがこみ上げてきた。
「いや、もうすぐじゃだめだ。春香、俺がすぐに処置する。」
蓮はすぐに春香を診察し始め、冷静に指示を出し、看護師たちも慌てて手伝いに来た。蓮はその場で必要な処置を行い、春香の状態を少しずつ安定させようと努力する。
その時、春香は蓮の手を握りながら、目を閉じた。
「蓮…私は、怖いよ…。」
その小さな声に、蓮は無言で力強く春香の手を握り返す。
「大丈夫だよ、春香。お前を絶対に離さない。」
その言葉に、春香は少しだけ安心した表情を浮かべ、目を閉じた。