あの日見たこの空をまた君と見られたなら
プロローグ
太陽が西に傾き、
茜色の空が徐々に青空を染めていく。


楽器の音色。
野球部の掛け声。


そんな賑やかな放課後の音に包まれた屋上。

…そこに君はいた。



黒を含んだ色彩の街並み、
太陽できらめく川に向かって
ファインダーをのぞくその姿に
俺はすいこまれた。


儚げな君はどんな世界を見ているんだろう?


君の声を…想いを聞かせて……。

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