ドSな王子様と不器用な彼女
「ふっ。お前って面白いな」

と、笑ってる裕也さん。


何が面白いのかさっぱりわからない。


「どうして、ここに連れてこられたんでしょうか?」

「ほっておいたら、飛び降りそうだったから」


いやいや、飛び降りないって!

そんな勇気なんてないもん…


「勇気がないので大丈夫です」

「勇気あったら飛び降りたんか」

「そうですね…生きててもいいことないですし」


生きてても何もない。

悲しむ人だっていないし。


「お前が死んだら、悲しむ奴いるだろ」

「そんな人いません」


昔から私は嫌われていた。

両親にすら…


「は?そんなわけねぇだろ。親は悲しむ」

「私の親は私のこと嫌いなので」


妹ばかり可愛がり、私はそっちのけだった。

なんなら、邪魔するなとまで言われていた。


そんな2人が、私が死んでも悲しまない。

むしろ、邪魔がいなくなったと喜ぶんじゃないかな。
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