過保護なお兄ちゃんたち
真兄は聴診器を背中に回す。その間だけハグしているような体制になってしまう。


真「うん、オッケー。」


真兄は一通り聴診が終わった後、聴診器を首にかけ、私の顔や首を触っていく。


真「うん、大丈夫かな。最後あーんして?アイスの棒使わないから。はい、あーん。」


真兄は、私がオエってなっちゃうの知ってるから出来る限りアイスの棒を使わないでくれる。


「あー」


真「もう少し頑張ってあーんしてみて?」


真兄に顎を少しクイッとやられる。


真「うん、大丈夫だね。あとは血圧とお熱測ろう!」


体温計を渡されて、それを脇に挟む。
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