野いちご源氏物語 一〇 賢木(さかき)
 年末が近づいたころ、中宮(ちゅうぐう)は盛大な仏教行事をなさった。豪華(ごうか)なお(きょう)(ほとけ)様に(そな)えられ、会場も美しく(かざ)りつけられている。
 行事は四日間行われる。一日目は中宮の父君(ちちぎみ)、二日目は母君(ははぎみ)、三日目は桐壺(きりつぼ)(いん)のためのご供養(くよう)だった。三日目にはたくさんの上級貴族も参列する。源氏(げんじ)(きみ)は、亡き院のどの皇子よりもすばらしいお(そな)(もの)をなさった。
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