タイトル:それでも君に恋をする

7. 重岡くんの独占欲

数日後、番組の収録が終わった後、いつも通りスタジオで片付けをしていた私に、藤井流星さんが話しかけてきた。

藤井流星「今日もお疲れ~!最近ほんま頑張りすぎちゃう?」

〇〇「ありがとうございます。でもまだこれくらい平気ですよ。」

流星さんは優しく笑って「そっか。でも無理せんで、俺が手伝ったるで」と軽くウインクしてくる。

その何気ない仕草に、少しドキッとした...

すると――。

重岡大毅「おーい、流星!」

突然、重岡くんがスタジオに入ってきた。どこか不機嫌そうな表情を浮かべながら、まっすぐこちらに向かってくる。

重岡大毅「何してんの?」

藤井流星「いや、ちょっと手伝おうかな~って思ってたけど、もうええわ。」

流星さんは軽く肩をすくめて「じゃ、頑張ってな」と言い残し、スタジオを去った。

二人きりになった瞬間、重岡くんは少しムスッとした顔でこちらを見ていた。

重岡大毅「なぁ、流星に笑いかけられたらあかんで。」

〇〇「えっ……?ww」

重岡大毅「俺以外に優しい顔するなや。」

突然の言葉に、私の顔は真っ赤になった。

〇〇「ちょっと、それは……。」

重岡大毅「俺だけ見といてほしいねん。」

真剣な目でそう言う重岡くん。その独占欲を含んだ言葉に、心がぎゅっと掴まれたような気持ちになりながらも、何も言えずただ頷いた。










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