琴葉の日記
次に、私の将来の夢を話した。
それと合わせて、秀くんの彼女になって、神山さんの会社に秀くんのコネで就職できちゃうかもしれないのは嫌なこと。
逆に、彼女になったとしても、あとで秀くんとうまくいかなくなったりして、そのせいで就職できなくなるのも怖いこと。
そうしたら、秀くん、めちゃくちゃびっくりしながら言ったの。
『僕の父さんと母さんは、そういうので採用を決めたりしないよ⁉︎』って。
私思わず、大きな声で反論しちゃった。
『だったら、私のお母さんはどうして神山さんの家政婦になれたっていうの? 私のお父さんが社長だったから、雇ってもらえただけでしょ?』って。
秀くん、目をまん丸にした。
で、私が言い終わると、『身内だからって、ゆりさんのこと過小評価し過ぎ』だって。
『ゆりさんほど仕事ができる人は、なかなかいないよ。父さんと母さんも、いつもそう言ってる』とまで褒めるから、今度は私が目を丸くする番だった。