鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「幸せな家庭ですかね。曖昧な言い方になってしまいますが」

「君にとっての幸せとは?」

 その詰め方は母親に似ている、と思ってしまった。

 それを言って彼が喜ぶとは思えないから、両親に似ていると感じたことは黙っておく。

「うれしい時もつらい時も、分かち合って乗り越える関係は素敵ですよね。そんな人と……手を繋げること、でしょうか」

 一緒にいることではなく、もっと深い本音がこぼれ出た。

「好きだと思える人に触れられたら、それだけで幸せになれると思いますよ」

「……そうか。君がそんな相手に出会えたらいいんだが」

「悠生さんはどんな家庭を持ちたいですか?」

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