鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「買い物は、また次の機会にしよう。遅くなってからでもいいなら、今日でも大丈夫だが」

「じゃあ、悠生さんの用事が済んだら夜ご飯だけ食べに行くのはどうでしょう。外で待ち合わせをして」

「ああ、いいな。そうしよう。終わったら連絡する」

 悠生さんは慌ただしく外出の準備をすると、すぐに家を出て行った。

 今日は一緒に過ごせると思っていただけに残念だったけれど仕方がない。

 むしろ、今までが順調にいきすぎていたのだ。職業柄、突然出動しなければならない事態だってあるのだから。

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