鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「おもしろいお礼の仕方ね。もしかしてあなたも医療関係者?」
も、と言ったのを聞き逃さなかった。
「今は違います」
「そう。でもああいう時に声をかけられるだけで充分じゃない? 中には写真を撮ったり、動画をSNSで拡散させたりする人間だっているんだし」
以前、悠生さんと再会した時もそういう人間がいた。今、彼のように動けたらもっと役立てただろうと思うと、ますます胸が苦しい。
医療知識があるだけの役立たず。それが今の私だ。悠生さんの両親からあんなふうに言われても仕方がない。
「……自分が情けないです。あなたのように動きたかった」
「現役じゃないなら仕方がないわ」
も、と言ったのを聞き逃さなかった。
「今は違います」
「そう。でもああいう時に声をかけられるだけで充分じゃない? 中には写真を撮ったり、動画をSNSで拡散させたりする人間だっているんだし」
以前、悠生さんと再会した時もそういう人間がいた。今、彼のように動けたらもっと役立てただろうと思うと、ますます胸が苦しい。
医療知識があるだけの役立たず。それが今の私だ。悠生さんの両親からあんなふうに言われても仕方がない。
「……自分が情けないです。あなたのように動きたかった」
「現役じゃないなら仕方がないわ」