鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 女性が驚きを顔に浮かべて悠生さんの名前を呼んだ。

 そこで悠生さんも彼女の存在に気づいたようで、そちらに視線を向ける。

 その目がみるみるうちに大きく見開かれたのを見た。私の目から見ても、悠生さんが彼女の存在に戸惑っているのがわかる。

「久し振り! こんなところで会うなんて思わなかった」

「……亜香里、か?」

 どうやらふたりは知り合いらしい。それも下の名前で呼び合うほどの仲だ。

「ぱっと見てわからないくらい美人になった?」

「相変わらずだな……」

「褒め言葉として受け止めてあげる。そうでしょ?」

「今の反応を褒め言葉だと判断するのは君くらいだろうな」

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