鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
彼女に寄り添いたいと思った。手助けできることがあれば、なんでも言ってほしいと。それなのに大丈夫だと言っているのが、強がっているように思えてますます不安になった。
焦ったせいで接し方を間違ったから、泣かせてしまったのだと思ったのに、彼女は俺にもっと触れてほしいと懇願してきた。
どうしようもなく胸が熱くなって、どんな手を使ってでも彼女を慰めたくなった。思わずこぼれ出た問いかけに答えをもらうなり、律を相手にするには強引すぎるやり方で抱きしめてしまった。
甘く漂うバーベナの香り。想像していたよりもずっと小さな身体に、細い肩。こんなに簡単に腕の中に収めてしまえるなんて思わなかった。
焦ったせいで接し方を間違ったから、泣かせてしまったのだと思ったのに、彼女は俺にもっと触れてほしいと懇願してきた。
どうしようもなく胸が熱くなって、どんな手を使ってでも彼女を慰めたくなった。思わずこぼれ出た問いかけに答えをもらうなり、律を相手にするには強引すぎるやり方で抱きしめてしまった。
甘く漂うバーベナの香り。想像していたよりもずっと小さな身体に、細い肩。こんなに簡単に腕の中に収めてしまえるなんて思わなかった。