鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「この状況で言うのはなかなかひどいな。でもいいよ。心の準備ができるまで待とう」

 苦笑した悠生さんに言われ、この人は本当に私を大切に思ってくれているのだと理解した。

 もう大丈夫だと伝えたのは私なのに、それでもまだ待ってくれる。この思いやりを愛と呼ばないなら、なにを愛と呼ぶのか私にはわからない。

「やっぱりいいです……待たないで……」

 本当は恥ずかしいけれど、悠生さんを待たせたくない気持ちが勝った。

「あんまりかわいいことばかりするなよ。次は待てと言われても止められないかもしれないぞ。……でも、君に振り回されるのは幸せだな」

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