鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「あ……はい、それは大丈夫です。急に触られたり、近づかれたりすると驚くので、それだけ気をつけていただければ……」
「わかった。加減がわからなくて困らせたらすまない」
「謝らないでください。迷惑をかけているのは私ですから……!」
使った食器に触れても大丈夫か、と聞かれるとは思わなかった。だけど裏を返せば、そのくらい気を遣ってくれているということだ。
この人との同居生活ならうまくやっていけると改めて思いながら、羽白さんが空けてくれたキッチンに足を踏み入れる。あまり使用された形跡はないけれど、ひと通りの調理器具は揃っているようだ。
「冷蔵庫を開けてもいいですか?」
「わかった。加減がわからなくて困らせたらすまない」
「謝らないでください。迷惑をかけているのは私ですから……!」
使った食器に触れても大丈夫か、と聞かれるとは思わなかった。だけど裏を返せば、そのくらい気を遣ってくれているということだ。
この人との同居生活ならうまくやっていけると改めて思いながら、羽白さんが空けてくれたキッチンに足を踏み入れる。あまり使用された形跡はないけれど、ひと通りの調理器具は揃っているようだ。
「冷蔵庫を開けてもいいですか?」