鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
キッチンへ向かう羽白さんを追いかけてから、足を止める。ダイニングの奥まったところにあるキッチンは、長身の羽白さんがいると狭く見えた。私が一緒に入ったら、きっともっと狭くなるだろう。身動きが取れなくなるとは言わないが、なにかの拍子に身体がぶつかる可能性がある。
「どうした? ……ああ、すまない。そういうことか」
聞いておきながら、羽白さんはすぐに納得した様子で言う。そしてキッチンを出ると、私から充分に距離を取った。
「どこまで平気なんだ? 俺が作ったものを口にすることや、俺が使った食器に触れるのは大丈夫か?」
「どうした? ……ああ、すまない。そういうことか」
聞いておきながら、羽白さんはすぐに納得した様子で言う。そしてキッチンを出ると、私から充分に距離を取った。
「どこまで平気なんだ? 俺が作ったものを口にすることや、俺が使った食器に触れるのは大丈夫か?」