鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 どちらもあまり変わらないのに、どちらも魅力的だと思った自分がわからなかった。ただの名前に過ぎないのに、悠生さんが大切そうに呼んでくれたからかもしれない。

「律、律……。俺も慣れが必要だな」

「私も頑張ります。夫婦らしくしなきゃ」

「だったら敬語も取っていい。呼び捨てだってかまわない」

「でも悠生さんのほうが年上です。六つ上でしたよね?」

「だが、夫婦だ」

 夫婦という言葉に心臓がどきりと音を立てる。私たちの関係が夫婦だなんてわかっているのに、なぜ今さら思い知った気になるのだろう。

「……悠生さんって呼びます。敬語も、このままでいいですか?」

「ああ」

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