鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
もう一度、必死に自分の気持ちを吐き出して口をつぐむ。
テーブルの下で悠生さんの手がさまよったのが見えた。私のほうに近づいてすぐ、離れていく。
「このまま彼女を傷つけて、離婚しろと言うだけならもう帰らせてもらう。何度も言っているように、俺はこの家を継ぐつもりがない。どうして康生ではいけないんだ。俺の努力や能力を疑うなら、なおさらあいつを跡継ぎにすべきだろう」
「次男が後継者になるなんて外聞が悪い。なにがあったんだと思われるのは必至だ」
「外聞のために俺たちの人生を決めつけるな。――帰ろう、律」
悠生さんが立ち上がるのに合わせ、私も席を立った。
テーブルの下で悠生さんの手がさまよったのが見えた。私のほうに近づいてすぐ、離れていく。
「このまま彼女を傷つけて、離婚しろと言うだけならもう帰らせてもらう。何度も言っているように、俺はこの家を継ぐつもりがない。どうして康生ではいけないんだ。俺の努力や能力を疑うなら、なおさらあいつを跡継ぎにすべきだろう」
「次男が後継者になるなんて外聞が悪い。なにがあったんだと思われるのは必至だ」
「外聞のために俺たちの人生を決めつけるな。――帰ろう、律」
悠生さんが立ち上がるのに合わせ、私も席を立った。