鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 やっぱり彼はほかの人と違うな、と改めて思った。密室でふたりきりなのに、長く話していても、まったく苦に感じない。それどころかもっと話していたいとさえ思う。

 ただ話すだけでなく、彼のことも知りたいと思った。

 だけど私は彼との距離を縮められないのだ。

 だからそれを改善させるべく、この好意が無意識の恐怖に塗りつぶされないよう、明日は頑張ろうと心に誓った。
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