きみの本気は分かりづらい
「あ、アイス
また貰っていこ」
エレベーター近くに設置されている
お風呂上がりのサービスアイスの冷凍庫を見つけ
懲りずに、飛び付く私
ゆう兄の分も、貰ってこ
何がいいかな…
じーっと冷凍庫の中のアイスを眺めて
考え込んでいると
「ねぇ、知ってる?」
「なに?」
ふと、エレベーター待ちをしていた
女性同士の会話が耳に入る
「この旅館さ、『出る』らしいよ」
……。
アイスに伸ばそうとしていた手が
ぴたりと止まる
「『出る』って?幽霊でも出るわけ?」
「そうそう
昔、ここで働いていた仲居の霊が
夜中にね、宿泊客の部屋を覗きに来るんだって」
「あんた好きね。そういう話」
楽しげに声を弾ませる女性に
もうひとりの女性が呆れた様子で声を返せば
そのタイミングで
エレベーターが到着し、ドアが開く
「夜更かししてると、注意されるんだってよ」
「修学旅行の先生かよ」
ふたりはそのまま会話しながら
エレベーターに乗り、去っていった
また貰っていこ」
エレベーター近くに設置されている
お風呂上がりのサービスアイスの冷凍庫を見つけ
懲りずに、飛び付く私
ゆう兄の分も、貰ってこ
何がいいかな…
じーっと冷凍庫の中のアイスを眺めて
考え込んでいると
「ねぇ、知ってる?」
「なに?」
ふと、エレベーター待ちをしていた
女性同士の会話が耳に入る
「この旅館さ、『出る』らしいよ」
……。
アイスに伸ばそうとしていた手が
ぴたりと止まる
「『出る』って?幽霊でも出るわけ?」
「そうそう
昔、ここで働いていた仲居の霊が
夜中にね、宿泊客の部屋を覗きに来るんだって」
「あんた好きね。そういう話」
楽しげに声を弾ませる女性に
もうひとりの女性が呆れた様子で声を返せば
そのタイミングで
エレベーターが到着し、ドアが開く
「夜更かししてると、注意されるんだってよ」
「修学旅行の先生かよ」
ふたりはそのまま会話しながら
エレベーターに乗り、去っていった