きみの本気は分かりづらい
「………い、いつも
ずっと、傍にいたから…慣れないだけだもん…」
優しい眼差しを向けてくるふたり
ふたりが馬鹿にしないのなんて、百も承知
ただ
やっぱり、気恥ずかしくて
口からは、照れ隠しの言葉が出てしまう
「あれだけ、普段べったりされたらな
急にそれがなくなったら、確かに違和感あるか」
「はからずとも、押してだめなら引いてみろ
みたいな状態になってるね。悠先輩」
「本意じゃねーだろうけど
効果てきめんみたいだな」
「悠先輩不足だね」
私の本心なんて
すべて、お見通しと言わんばかりの態度
津嶋君と杏里の
生あたたかい視線から逃れるため
私は机に顔を伏せた
……。
……別に、前みたいな
べったり状態に戻りたいわけじゃない
ただ
少しだけ
ちょっとの時間でいいから
会って、顔を見たいだけ
声を、聞きたいだけ
「…」
『むくちゃん』
……あの笑顔を、見たいだけ
ずっと、傍にいたから…慣れないだけだもん…」
優しい眼差しを向けてくるふたり
ふたりが馬鹿にしないのなんて、百も承知
ただ
やっぱり、気恥ずかしくて
口からは、照れ隠しの言葉が出てしまう
「あれだけ、普段べったりされたらな
急にそれがなくなったら、確かに違和感あるか」
「はからずとも、押してだめなら引いてみろ
みたいな状態になってるね。悠先輩」
「本意じゃねーだろうけど
効果てきめんみたいだな」
「悠先輩不足だね」
私の本心なんて
すべて、お見通しと言わんばかりの態度
津嶋君と杏里の
生あたたかい視線から逃れるため
私は机に顔を伏せた
……。
……別に、前みたいな
べったり状態に戻りたいわけじゃない
ただ
少しだけ
ちょっとの時間でいいから
会って、顔を見たいだけ
声を、聞きたいだけ
「…」
『むくちゃん』
……あの笑顔を、見たいだけ