きみの本気は分かりづらい
でも…


ちらりと、私は杏里と津嶋君に視線を向ける

笑顔を浮かべて、私の返事を待つふたり



「…杏里や津嶋君が参加するなら
よっぽどダメな内容じゃない限り、参加する」



杏里や津嶋君は
人付き合いが下手な私にできた
数少ない大事な友達だから

ふたりと
来年も同じクラスになれるか分からないし…

多少、苦手な内容でも参加して
一緒に同じ時間を過ごして
たくさん思い出を作っておきたい



その気持ちは、ふたりも同じだったようで
返した言葉に、明るい声をあげた



「私も、むくと一緒に参加したい
スポーツじゃない事を祈ろう!」

「今野や篠原が大丈夫なものだといいな」

「うん」



私達は、みんなで楽しめる内容の
交流会になることを祈った
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