憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
二、三ヶ月に一度、グルメとエステ目当てで韓国旅行に行っています」

具体的にターゲットとなる女性は私の目の前に見えている。
緩くパーマのかかった茶髪、太めのサーモンピンクのパンツ。
ブラウスはボリューム袖のアイボリーで、アクセサリーは大ぶりな感じだ。

「なあ。
そこまで分析できているのに、なんでわからないんだ?」

課長の疑問はもっともだが。

「私と違いすぎて、なに考えているのかわかんないんですよ……」

私の口から大きなため息が落ちていく。
休みの日は家でだらだらしていたいインドア派。
友達なんて片手で足りる。
太るのが怖いのは一緒だが、エステとグルメ目的でわざわざ韓国へ行ったりしない。
さらにスポーツはするのが苦手なのもあって、観るものあまり好きじゃない。
こんな私がキラキラ女子の思考を読むなんて、無理。
無理がありすぎる。

「違いすぎるって同じ女だろうが」

呆れるように言い、ワインを飲んだ課長にカチンときた。

「じゃあ、宇佐神課長は樺島(かばしま)くんの、今季一押しアニメとかわかるんですか?」

今年入社してきた樺島くんはなんというか、独特の世界観を持っている。
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