憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
第六章 憧れの上司はモテモテでした
一日休んで龍志の許可が下り、出勤した会社では。

「井ノ上せんぱーい。
いつから宇佐神課長と付き合ってるんですか?」

「……は?」

朝の挨拶もそこそこに由姫ちゃんに聞かれ、目が点になった。

「えーっと、由紀ちゃん?
それって誰から?」

まさか龍志が言ってまわっているんだろうか。

「え、一昨日のこと、覚えてないんですか?」

怪訝そうに尋ねられ、ぶんぶんと首を横に振る。
COCOKAさんとメッセージのやりとりをしたあとからぷっつり記憶が途絶えている。
龍志が連れて帰ってくれたのは間違いないだろうが、悪い予感がするのはなんでだろう?

「井ノ上先輩が倒れて、宇佐神課長が連れて帰るって」

「うん」

「お姫様抱っこで帰っていきました」

「お姫様抱っこ……」

その単語で一気に顔が熱を持つ。
いやいやいや、連れて帰るにしてもお姫様抱っこはない。
ないよ。
そんなので社内を歩いていたら、注目間違いなしだ。

「もー、部署内騒然ですよ。
でもまあ、あの宇佐神課長だったらありえるよなーって片付けてたんですけど」

「うん」

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