憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
『控えればいいんでしょ?
別にフォロワープレゼントしようっていうんじゃないんだし』

いや、控えろとはするなと同義ですが?
あれか、言葉の通じない新人類というヤツなのか、彼女は。
いるいる、たまに。
前に宇佐神課長にハラスメントハラスメントしてキレて会社をクビになった彼も、そうだった。

「大変申し訳ないのですが、ご自身での使用のみに限らせていただきます」

こういう人間には遠回りに言ったって無駄なのだ。
とはいえ、するなとは言えず、当たり障りのない言葉に言い換える。

『ええーっ、そうなのー。
もう友達に、あげるって言っちゃったのに』

……しゅーひーぎーむー。

と、机を叩きそうになったが、かろうじて耐えた。
頭の中でなんと宇佐神課長に説明しよう、始末書で済むだろうかと考え始めていて、ヤバい。

「あのですね。
先日、守秘義務について契約を取り交わしておりまして、新製品の情報を開示前にご友人に話すのは違反行為となります」

『そんなの、聞いてないしー』

COCOKAさんはたいそう不満そうで、ため息が出た。
……うん。
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