憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
それにカッとなったが冷静なフリを続けた。

「じゃあ、新商品のプロモーション成功を祈って」

飲み物が届き、龍志の音頭で乾杯する。
早く酔ってしまいたくてごくごくと一気にグラスを空けたが、一向に酔いはやってこない。

「すみません、もう一杯」

すぐに店員を呼び止め、追加のお酒を注文する。

「井ノ上さん、いい飲みっぷりですね」

そんな私をCOCOKAさんは目をまん丸くして驚いて見ていた。

「そうですか?」

「私、お酒、あんまり強くなくて。
ちょっと尊敬します」

そういう彼女のグラスのお酒はあまり減っていない。
そうやって龍志に可愛いアピールするのかとイラッとした。

出てきた料理を食べながら、彼女の話に当たり障りのない社交辞令な返事をする。

「KAGETSUDOUさんから話が来たときは本当に嬉しくて。
これで私も一流の仲間入りだ!って。
それで有頂天になって人に話したりしてしまって、あのときは本当に、申し訳ありませんでした」

すまなさそうに彼女が頭を下げる。

「いえ。
すぐにご理解いただけてよかったです」

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