憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「いえ、どうもしません。
今日の私はどうかしていたなと自分でも思っただけです」
「いや、だからさっきから、絶対おかしいだろ?
なんか変なもんでも食べたか?
って今日は、同じものしか食べてないよな?」
「だから。
なんでもありません。
では、失礼します。
おやすみなさい」
まだなにか言いたげな龍志を残し、さっさと自分の部屋へと引っ込む。
「おい、七星。
七星」
外から彼の呼ぶ声がしたが、無視を決め込んだ。
夜も遅くにあまり騒ぐのはよくないと思ったのか、すぐに静かになった。
「……はぁーっ」
ため息をついてその場に座り込む。
知ってしまった本当の自分の姿。
もしかして今まで、こんな私に気づいて離れていった人もいたのだろうか。
そう思うと急に怖くなった。
とりあえず完璧に猫をかぶり誰にも、特に龍志には知られないように隠してしまわねば。