憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
それでいかに七星が素敵な人間かというので意気投合し今日の食事会となったわけだ。
さらにいくら頑張っても七星が鈍くて俺に落ちてくれる気配がないと愚痴ったところ、じゃあ俺がCOCOKAさんと仲よさげなところを見せてつけて焦らせてみようとなったのだが、まさかあんな結果に終わるとは。

「……はぁーっ」

もう一度、ため息をついてようやく身体を動かす。
長時間、同じ体勢だった身体はバキバキといった。
ないとわかっていながらジャケットのポケットから携帯を取り出し、七星からのメッセージが入っていないか確認する。
期待したものはなかったが、COCOKAさんから届いていた。

【あれから井ノ上さん、大丈夫でした?】

【もしかしたら私、井ノ上さんの気に障ることしてしまったのかも。
どうしよう】

携帯の向こうで彼女が動揺しているのが容易にうかがえる。
そりゃ、尊敬し慕っている人間から嫌われたらと怖いのはわかる。
俺も今、なにかやっていて七星に嫌われてしまったらどうしようと無性に怯えている。

< 206 / 465 >

この作品をシェア

pagetop