憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
こういうとき……というか、いつも龍志にお膳立てしてもらっているので、とっさのときにまともな対応ができないのは当たり前だ。

「すでにSNSでは彼女に追従する、当該商品のアンチコメントが上がっている」

タブレットを自分のほうへ向けて操作し、また専務が私たちに画面を見せてくる。
三人顔を寄せて確認したそこには、COCOKAよく言った、前からそう思っていたなどというコメントが並んでいた。

「す、すぐに彼女との契約を……」

「待ってください」

部長の発言を私が遮り、三人から注目される。

「COCOKAさんに悪気はないと思います」

龍志に振り向いてもらおうと必死な彼女が、彼に嫌われるようなことをするはずがない。

「悪気はなくてもこれは大問題だよ。
わかっているのかね、君?」

専務から睨まれたが、私は怯まなかった。

「それにこれは本当に彼女の、正直な感想だと思います」

さらに専務の顔が険しくなったが、私の口は止まらない。

「前に、乾燥が酷くてどんな化粧品もあわないのだと言っていました。
だから高い商品には手を出しにくいのだとも。
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