憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
子供は絶対に作らないのだと龍志は言っていた。
どうしてできた子供が争いの火種になるのかわからないが、それでも私に迷惑をかけたくないといわれれば呑むしかない。
しかし、そういう行為ができないのは少し、私の中でモヤっていた。
あまり言うのはそういう気持ちになれない人へのそれこそハラスメントになるので黙っているが、それでも軽く不満だった。

「あの、さ」

切り出したもののこんな話をするのはやはり言いづらく、もじもじとグラスを掴んだまま指を動かす。
男性経験のない私にはわからないが、少なくとも人並みには経験を積んでいそうなふたりならわかりそうだけれど、どうなんだろう?

「……女の人の身体を見ても興奮しないって、本当だと思う?」

「……は?」

仲良く同じ一音を発し、由姫ちゃんとCOCOKAさんが顔を見あわせる。

「それって、宇佐神課長のことですか?」

COCOKAさんの問いにぶんぶんと首がもげるほど勢いよく頷いた。

「えっ、宇佐神課長ってまさかの不能?」

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