憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「待て。
待て待て。
宇佐神課長より入社歴の長い女性社員が、あんなに遊んでいた宇佐神くんがすっかり落ち着いて、とか話していたのを聞いた気がする」

「でも、昔は元気だったけど最近は不能だから落ち着いた、とも考えられない?」

再びCOCOKAさんにうんうんと頷いていた。

「いろいろあって面倒になった、って言ってた」

「あー……」

なぜかふたりが同時に天を仰ぐ。
これはやっぱり、無理ってこと?

「でも、七星お姉さまにならその気になるって可能性はない?」

「ある。
絶対に、ある」

「七星お姉さま」

「井ノ上先輩」

いきなりふたりから、がしっと肩を掴まれた。

「宇佐神課長に迫って、押し倒しましょう」

「それでもダメなら、申し訳ないですが諦めるってことで」

「……ハイ?」

なんだかふたりは鬼気迫る様子で、私の目にはうっすらと涙が浮いていた。

支払いで若干、揉めた。

「龍志から楽しんでこいってお金、預かってるので」

ふたりの想定で一万円だったんだろうから足りないが、その分は私が出せばいい。
そう思ったものの。

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