憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
なのに粘土かなんかみたいに簡単に言うなんて、龍志のお母さんはどういう神経をしているんだろう。
「俺の母親はそういう人間だ。
生半可な気持ちじゃ七星が壊れる」
冗談であってくれと願ったが、彼の声はどこまでも真剣だ。
「もちろん、七星を嫁として家に連れて戻るなら俺はできうる限り守ると誓う。
でも、そういう母親と自分の思いどおりにしないと気が済まない父親のいる家では、どんなに俺が手を尽くしても七星に嫌な思いをさせてしまう。
それは、嫌だ」
彼の様子から彼を愛しているだけではやっていけないのだというのが痛いほどわかった。
軽々しく、愛の力で乗り越えるから大丈夫、などと言えない。
「だから、悪いが俺があの家から離れられない限り、七星とは結婚できない。
すまない」
起き上がった龍志が私へ真摯に頭を下げる。
「けど、七星がそこまでの覚悟を決めてくれたのは嬉しかった。
ありがとう」
顔を上げた彼は、泣き出しそうに笑っていた。
「あと、これは七星に相談なんだが。
俺は義姉さん……兄貴の奥さんと結婚しようと思う」
「えっ!?」
「俺の母親はそういう人間だ。
生半可な気持ちじゃ七星が壊れる」
冗談であってくれと願ったが、彼の声はどこまでも真剣だ。
「もちろん、七星を嫁として家に連れて戻るなら俺はできうる限り守ると誓う。
でも、そういう母親と自分の思いどおりにしないと気が済まない父親のいる家では、どんなに俺が手を尽くしても七星に嫌な思いをさせてしまう。
それは、嫌だ」
彼の様子から彼を愛しているだけではやっていけないのだというのが痛いほどわかった。
軽々しく、愛の力で乗り越えるから大丈夫、などと言えない。
「だから、悪いが俺があの家から離れられない限り、七星とは結婚できない。
すまない」
起き上がった龍志が私へ真摯に頭を下げる。
「けど、七星がそこまでの覚悟を決めてくれたのは嬉しかった。
ありがとう」
顔を上げた彼は、泣き出しそうに笑っていた。
「あと、これは七星に相談なんだが。
俺は義姉さん……兄貴の奥さんと結婚しようと思う」
「えっ!?」