世界はそれを愛と呼ぶ

第5節 懺悔の夜

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「─あ、やっばぁ、、」

「どうしたの、祈」

ツインテールのメイド服を着た祈。
片手には銃と、足の下には、人だったもの。

長髪の和服姿の、穏やかそうな男に訊ねられた祈は、

「ショッピングモールの監視カメラのデータ、消し忘れたぁ」

と、泣き言を放った。

「おや、それはやらかしたね」

「やらかしたぁ」

「どうするの?」

「どうしよう、イチ」

「うーん」

二人で仲良く首を捻りながら、最後のひとりを落とす。

「相馬が辿り着いちゃうよ〜!」

「それは困るなぁ。可愛いあの子にこれ以上、傷ついて欲しくないからなぁ」

「でしょでしょ?─こいつらのこともさぁ……生きてる価値ないと思うんだけど」

祈が頭に銃口を突き付けると、「こらこら」と笑いながら、イチが止める。

「そんなことしたら、証拠が残ってしまうだろう。それに、君は神に仕える身だというのに」

「あはっ、今更だけどね、ボクが信じるカミサマは、そんなことを気にしないの!」

「君、後継だよね……?」

「一応ね〜!」

細腕からは考えられないくらい、怪力な祈は人の山にまた、ひとり追加して。

それを見たイチは微笑んで、懐から符を取り出すと、自らの血を染み込ませ、符に息を吹き込んだ。
符は姿形をなくし、代わりに現れた蝶々が舞う。

舞いながら、人の山に鱗粉を振りかける様は幻想的で美しく、イチは微笑みながら、扇子で自らを仰ぎ、終わりを待つ。

美しい主と、その従者たる祈には、傷ひとつ返り血ひとつなく、

「─無知は罪だ。彼らの敗因は、己のことを買い被りすぎたことによるものだね」

と、憐れむ。


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