世界はそれを愛と呼ぶ
第5節 懺悔の夜
☪
「─あ、やっばぁ、、」
「どうしたの、祈」
ツインテールのメイド服を着た祈。
片手には銃と、足の下には、人だったもの。
長髪の和服姿の、穏やかそうな男に訊ねられた祈は、
「ショッピングモールの監視カメラのデータ、消し忘れたぁ」
と、泣き言を放った。
「おや、それはやらかしたね」
「やらかしたぁ」
「どうするの?」
「どうしよう、イチ」
「うーん」
二人で仲良く首を捻りながら、最後のひとりを落とす。
「相馬が辿り着いちゃうよ〜!」
「それは困るなぁ。可愛いあの子にこれ以上、傷ついて欲しくないからなぁ」
「でしょでしょ?─こいつらのこともさぁ……生きてる価値ないと思うんだけど」
祈が頭に銃口を突き付けると、「こらこら」と笑いながら、イチが止める。
「そんなことしたら、証拠が残ってしまうだろう。それに、君は神に仕える身だというのに」
「あはっ、今更だけどね、ボクが信じるカミサマは、そんなことを気にしないの!」
「君、後継だよね……?」
「一応ね〜!」
細腕からは考えられないくらい、怪力な祈は人の山にまた、ひとり追加して。
それを見たイチは微笑んで、懐から符を取り出すと、自らの血を染み込ませ、符に息を吹き込んだ。
符は姿形をなくし、代わりに現れた蝶々が舞う。
舞いながら、人の山に鱗粉を振りかける様は幻想的で美しく、イチは微笑みながら、扇子で自らを仰ぎ、終わりを待つ。
美しい主と、その従者たる祈には、傷ひとつ返り血ひとつなく、
「─無知は罪だ。彼らの敗因は、己のことを買い被りすぎたことによるものだね」
と、憐れむ。
「─あ、やっばぁ、、」
「どうしたの、祈」
ツインテールのメイド服を着た祈。
片手には銃と、足の下には、人だったもの。
長髪の和服姿の、穏やかそうな男に訊ねられた祈は、
「ショッピングモールの監視カメラのデータ、消し忘れたぁ」
と、泣き言を放った。
「おや、それはやらかしたね」
「やらかしたぁ」
「どうするの?」
「どうしよう、イチ」
「うーん」
二人で仲良く首を捻りながら、最後のひとりを落とす。
「相馬が辿り着いちゃうよ〜!」
「それは困るなぁ。可愛いあの子にこれ以上、傷ついて欲しくないからなぁ」
「でしょでしょ?─こいつらのこともさぁ……生きてる価値ないと思うんだけど」
祈が頭に銃口を突き付けると、「こらこら」と笑いながら、イチが止める。
「そんなことしたら、証拠が残ってしまうだろう。それに、君は神に仕える身だというのに」
「あはっ、今更だけどね、ボクが信じるカミサマは、そんなことを気にしないの!」
「君、後継だよね……?」
「一応ね〜!」
細腕からは考えられないくらい、怪力な祈は人の山にまた、ひとり追加して。
それを見たイチは微笑んで、懐から符を取り出すと、自らの血を染み込ませ、符に息を吹き込んだ。
符は姿形をなくし、代わりに現れた蝶々が舞う。
舞いながら、人の山に鱗粉を振りかける様は幻想的で美しく、イチは微笑みながら、扇子で自らを仰ぎ、終わりを待つ。
美しい主と、その従者たる祈には、傷ひとつ返り血ひとつなく、
「─無知は罪だ。彼らの敗因は、己のことを買い被りすぎたことによるものだね」
と、憐れむ。