世界はそれを愛と呼ぶ
「大人しく、甘やかされときな。─で、お前の願いは」
相馬が笑う。とても楽しそうに。
絃が口開く。それは、誰もが願う平凡な願い。
「─了解した。取り計らおう」
何個かの願い。それはまとめれば、ひとつの大きな。
「相馬」
沙耶が言う。「私も協力する」と。
相馬が頷く。「頼りにしている」と。
絃の願いを叶えるなら、沙耶の協力は必要不可欠。
相馬はその場で、健斗と御国家当主に電話を掛けた。