取引婚をした彼女は執着神主の穢れなき溺愛を知る

 なんだかふわふわした心地で温かさを感じた。
 ゆるゆると目覚めが降りて来ているのだと気が付いて、再びの眠りを引き寄せようと優維は身じろぐ。

 その手がすべすべした肌に触れ、それでいっきに覚醒した。
 目を開くとすぐそばに寝息を立てる千景の顔がある。
 多幸感があふれた。幸せすぎて胸がつぶれそうだ。

 彼と、本当に結ばれた。
 嬉しい、だけど恥ずかしくて、だけどやっぱり嬉しくて。

 そっと彼の髪に触れると、彼の瞼がぴくっと動いた。
 ん……と声が漏れて、彼が目を開いた。

「ごめん、起こしちゃった?」
「いや、大丈夫」
 あくびをしながら彼が答える。

「昨日はごめん、無理させたよな」
「平気」
 答える優維に、彼は軽いキスをする。

「何度も夢に見た。君と結ばれるのを。これも夢なのかな」
「違うよ」
 ふふっと優維は笑う。千景がそんなかわいいことを言うとは思わなかったから。

「確かめていいか?」
 起きたばかりだというのに、彼は優維にのしかかる。
 昨夜愛し合ったまま眠ってしまったので、ふたりとも裸だ。

「あ、朝なのに」
「夜しか駄目ってことはないだろう?」
「し、初心者に優しくない!」
 顔を真っ赤にすると、千景はくすくすと笑って優維の額にキスをする。
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