すべての愛を君だけに。

驚いた顔でわたしを見ていた。


姪から好き、なんて気持ち悪いよね。
ごめんね。


でも1度伝えてしまったから想いが止まらない。






「まい、にち…歩ちゃんに会えるのが楽しみで学校にも来てるっ、…天ヶ瀬くんと一緒に居た時だって、歩ちゃんのことばかり考えて…それくらい好き…っ」


「…雨は、俺の大事な姪だよ」






ずるい。
なんで…なんで今、名前で呼んだりするの。


ずっと名前で呼んで欲しかった。
学校だから仕方ないってわかってても…2人の時だけでも呼んで欲しかった。


沙織先生を呼ぶみたいに、呼んで欲しかった。






「わかってる…!歩ちゃんは、沙織先生が好きで沙織先生も歩ちゃんが好きで…っ…わたし、は…」


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