すべての愛を君だけに。

雨とは授業以外で会うことはなくなった。


今となっては今でがよく会ってたんだなって思う。


俺を見つけては






『歩ちゃーん!』






名前を呼んで叫びながら満面の笑みで駆け寄る。


なんてことない話をして笑い合った。
授業中もよく目が合ったりしていた。


全部、雨が俺のことを…好き、だったから。


だけど名前を呼ぶことも、向けられる笑顔も、授業に合ってい目もぱったり、何も無くなったのは






「慶くん、これどこにある?」


「んーと、隣のクラスだな。取り行くよ」


「ありがと!」






…天ヶ瀬が傍に居てくれるから?


< 137 / 393 >

この作品をシェア

pagetop