すべての愛を君だけに。
雨とは授業以外で会うことはなくなった。
今となっては今でがよく会ってたんだなって思う。
俺を見つけては
『歩ちゃーん!』
名前を呼んで叫びながら満面の笑みで駆け寄る。
なんてことない話をして笑い合った。
授業中もよく目が合ったりしていた。
全部、雨が俺のことを…好き、だったから。
だけど名前を呼ぶことも、向けられる笑顔も、授業に合ってい目もぱったり、何も無くなったのは
「慶くん、これどこにある?」
「んーと、隣のクラスだな。取り行くよ」
「ありがと!」
…天ヶ瀬が傍に居てくれるから?