すべての愛を君だけに。
うわー!うわーー!!
歩ちゃんの顔が近い…。
こんなに近いのにキメの細かい肌で荒れなんてひとつも無い。
眼鏡の奥のまつ毛はとても長くて羨ましいほど。
綺麗すぎる…。
ドキドキしすぎて心臓が痛い。
「……なーに見てんだよ」
「歩ちゃんの顔」
「見るのはこっち」
さっきまでなーちゃんに教えて貰いながら解いていたノートに書いた問題をトントンっと指先で指す。
問題解くのも大事なんだろうけど…!
今はそれどころじゃない
だって…だってこんな近くに歩ちゃんがいる。
その事で頭がいっぱいで。
他のことなんてどうでもいい。
見つめてたい…。