すべての愛を君だけに。
どうしてわたしが困ってる時、大変な時いつも現れて助けてくれるのはあなたなの…。
諦めようとしているのに。
どうしてわたしの中に入ってくるの。
「…動けない…、気持ち悪い…」
午前中のこともありどんな顔していいか分からなくて床を見つめたまま小さな声で言った。
次の瞬間には肩に手を回され、ふわっと体が浮く感覚。
う、ちょっと、今の浮遊感も気持ち悪い…。
え、いやちょっと待って。
この浮遊感ってまさか…っ!
何とか頑張って顔を上げると、歩ちゃんの顔が近くにある。
歩ちゃんがいつも吸ってる煙草の匂い、温かい体温。
お、お姫様抱っこされてる…!?