すべての愛を君だけに。
ぐうの音も出ません。
でも勉強みて貰えるようになって、授業も分かるようになってきた気がする。
「あ、お母さんから買い物頼まれた」
「あらま、なーちゃん帰っちゃうの?」
「ごめんね、また明日!慶、頼んだよ」
なーちゃんが急いで片付けを始め、カバンを肩にかけて手を振りながら教室から出ていった。
慶くんと2人になるのは…久しぶり。
一瞬…静まり返る。
「続き、教えて?」
「…おう、どこだっけ」
優しい声と細い指で教科書を指さし、なぞりながら教えてくれる慶くん。
なんとか今日の目標にしていたページまで終わらせて放課後勉強会終了!