すべての愛を君だけに。
「まあ、年末年始は休みだけどな」
「そうなんだ。沙織先生とどこか行ったりするの?」
「…別に、行かない」
あれ…。
なんか素っ気なくなった?
聞いちゃまずかったかな…。
重たい空気になってしまってなんて話したらいいか分からなくなる。
背もたれにもたれかかって窓の外を見る。
そうしてるうちになんだか眠たくなってきた。
車の振動も気持ちよくて余計に眠い。
頑張って目を開けてようと抵抗してみたけど結局抗えず、目を閉じた。