すべての愛を君だけに。

毎日会いたい。


隙あれば会いたい。






「会いたかった…!」


「…っ」






歩ちゃんの体温が離れていく、それが寂しくて振り返った時、大きな手で頬を包まれる。


少しずつ…近づいてくる歩ちゃんの顔にわたしから逸らさない視線。


これは…!
キスするやつだ…っ。


ギュッと目を閉じる。


ついに歩ちゃんと……!




─────……♫~♫~




カーディガンのポケットに入れているスマホから着信音とブルブルと震えが伝わってくる。


今!?なんで今!?


わたしは目を開けると歩ちゃんと目が合う。






「電話、出ていいよ」


「う、うん…」






離れていく歩ちゃんを横目に、カーディガンポケットからスマホを出す。


ほんとに誰…!
絶対許さない!!


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