すべての愛を君だけに。

背中に回したてはわたしの背中を痛いほどバシバシと叩く。


痛すぎるくらいの強さに顔が歪む。






「玄関で立ち話もあれだし、早く家に入って食事の時間までゆっくりしましょ!」


「そうだなー」






帰ってきて早々の今夜、歩ちゃんと沙織先生とわたし達で食事の予定。


それ関連のワードが出るだけで体が重くなる…。


キャリーケースからたくさんのお土産でお菓子や置き物をテーブルに出しては、お母さんの止まらないトーク。


最初はちゃんと聞いてたけどだんだん食事の時間が近づくにつれてソワソワしてきて…。


ほとんどお母さんの話を覚えていないほどなんとも言えない気持ちになった。


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