すべての愛を君だけに。

だって…わたしは歩ちゃんと一緒にいることが1番嬉しくて、1番幸せなのに。


そんなこと…出来るわけない。






『月曜日、準備室おいで』






月曜日…会う約束をしてるの。
だから行かなくちゃいけないの。


絶対に行かなきゃ…歩ちゃんが待ってるの。






「歩は納得してた」


「……ぇ…っ」


「それでいい、もう会わないと言っていた」






そんな…そんなこと、ほんとに歩ちゃんが言ったの…?


嘘、信じられない…信じたくない。
わたしだけが好きって、言ってくれたもん。


そうだ、直接聞けばいいんだ…!


手に持ったままのスマホの電源をつけて歩ちゃんに電話をかけようとしたのに、目の前からスマホが消えた。


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