すべての愛を君だけに。
目の前いっぱいに広がる数え切れないほどの星空。
実際に見えてる星は何光年も前の光で、今見ている星は本当はもう実在しないかもしれない。
頭では理解出来ていても、よくわからない。
見えてるんだから、存在してる。
…とも限らない。
ストーリー仕立てに進む上映に見ているうちに、宇宙の中に放り出されたような気がして呼吸が浅くなる。
何も無い
何も見えない
足が地面につかない
想像すると背筋がゾッとする。
わたしは一生、宇宙旅行には行けないなー…。
「ちょっと寝そうになった」
「ほんとに、ふかふかだし暗いしね」
上映が終わり起き上がって感想を言いながら、スルーしていた展示を見る。