すべての愛を君だけに。

お昼ご飯食べてから時間もあいて、そろそろおやつタイムだー!


いいカフェ屋さんとかないかなー…。






「…あ…雨」


「え?」







天ヶ瀬くんに名前を呼ばれて顔を見る、
同時に頬に雫が落ちてきた。


かと思えば、だんだん強くなってあっという間にバケツをひっくり返したような雨が降る。


名前、呼ばれた訳じゃなかった…。


そういえば、歩ちゃんも全然名前で呼んでくれないな。
小さい頃は呼んでくれてたのに。






「雨宿りできるところまで走れる?」


「うん!」






わたしの返事に繋いでいた手にぎゅっと力が込められる。


手を引かれ、近くの商業施設の屋根があるところまで走った。
突然の雨に既に何人か雨宿りをしている人がいた。


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