イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
すると、スマホにまたメッセージが通知された。
『さっきの会話は嘘だから来なくていい』
……なるほど。了解しました。
「……私、ちゃんと仕事したらしい」
「あぁ、そういう事ね。ちゃんと彼女やってるじゃん」
「稼がせていただいてますから」
「その調子で頑張れ。……いや、いっそのこと本気で付き合っちゃえば?」
「……は?」
琳からとんでもない言葉が出てきた事に、一瞬思考が停止した。
いっその事本気で付き合っちゃえば? と言った?
一体この女は何を言っているんだ、と呆れを感じた。
「エリート警察で年収もいいし、容姿も申し分ないし、お互いの事知ってるし。じゃあいいじゃん」
「いや、ないから」
周りが煩いという理由で私を雇っているだけであって、彼にとって私はアルバイトの他には何もない。私としても、彼は雇用主。短期で高収入が見込めるアルバイトなのだから、頑張って稼いでいるだけ。その他には何もない。
確かに、容姿端麗のカッコいいエリート警視であれば優良物件というやつなんだろうけれど、私はとりあえず借金返済しか頭にないから気にする余裕なんてものはない。しいて言えば……彼から頂いた沢山の支給品の扱い方に困ってるくらい?
とにかく、このアルバイト期間3ヶ月を何とか乗り切るよう頑張ろう。